【奈良の話】なりゆきだけど、橿原神宮の聖域へ。
いやはや、タイトル通り。
うっかり橿原公苑をうろうろしていたら、
うっかり聖域まで入り込んでしまったお話。
橿原神宮は普段は外拝殿からお詣りする様になっていて、お正月や紀元祭の時は内拝殿の廻廊エリアまでは解放されます。
この画像は内拝殿から外拝殿を見たところ。↑
更にその奥の完全なる聖域、本殿と幣殿を偶然参詣するに至りました。
この特別公開は明日2月29日までとの事。
受付時間は9時から30分区切りで、最終受付は15時です。
本日の最終受付のタイミングでたまたま神宮へ訪れ、それが私の行けるラストチャンスだったのもあり、すぅーっと吸い寄せられるがごとく受付を済ませました。
ここから石を3つ選んで、
手拭いに包んで待つ事およそ10分。
聖域は撮禁なので画像はありませんが、本当に本当に素晴らしかったです。
幣殿の重厚感に、本殿の歴史と趣深さと。
並大抵ではこうはならないという高潔さにあふれた神域でした。
完全に特別な聖域です。
聖域を感じ入ること以外、なんにも考えられませんでした。
初那智山に次ぐ、「日本にこんな所があったのか・・・!」でした。
それも割と近場という。(笑)
灯台下暗しですね・・・。
画像の一番手前が内拝殿。
その後ろが幣殿、一番奥にちょっとだけ見える茶色の屋根が本殿です。
さて、この一番奥の本殿は絶対不可侵で、平素は神官ですら賢し(畏れ多く尊い)場所として立ち入れず、祭祀はすべて手前の幣殿で執り行うとの事です。
私は平素は寺社にお願いなどはしないのですが、今回ばかりは”本当はこうなりたい”と思い描いている己を誓いつつ、石を置かせて頂きました。
どうなりたいかはチョット秘密ネ^^
橿原神宮のご祭神は皆様ご存知の通り神武天皇ですが、正確には皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメノミコト)との合祀で本殿にお鎮まりされています。
なのでひとりぽっちで寂しいという事は無さそうです。(笑)
さて、媛蹈鞴五十鈴媛命が事代主神(恵比須神とされ出雲の大国主命の息子とされる)の娘神という事を考えると、天津神の加護ある神武天皇と地津神の血縁である媛蹈鞴五十鈴媛命との婚姻は、大国主命の国譲りの際に一度は分かたれた天と地との和合を現しているという事なのでしょうか。
だから、日本の「はじまりの地」なんですね。
ご案内くださった禰宜さんのお話ぶりもすごく良かったです・・・。
要約すると、「きっと二度と立ち入れない場所ですが、辛くなった時もここで聖域を見て感じ入った事は、きっとまた思い出してくださいね」ですって。
あれれ・・・目から汗が・・・。
森羅万象に万物に八百万にと、ありとあらゆるところに「畏れ多く尊い」という何かを見つけあるいは生み出し、時代を超えて柔軟に伝え続けられる日本人の感性・・・。
この素晴らしさは何と言い表せばいいんでしょうか。
やっぱり好きです。橿原神宮。
私、ハジマッタ!
幣殿と本殿の詳細が気になる方は橿原神宮公式サイトをご覧ください。
余談。
帰路、ちょっと迂回した道で全く知らないおばちゃまから親しげに、散歩行ってたんか~?と話しかけられて(あれ?知り合いだっけ?と思ったくらいの親しさで/笑)、神宮の本殿まで見せてもらえるんやで~明日までやで~行って来たら良いよ~とお話ししました。
神気にあてられて(尚且つ自分自身も納得が行った)清々しい事の後は割とこういう事がよく起きるので、まあ慣れてると言えば慣れてるのですが、ヘッドフォンを突っ切って話しかけてくるほどの方は珍しかったです。(笑)
行く先を伝えたからといって実際に行くか行かないかはもちろんご本人の自由意思なのですが、私からその事をお伝えする必要があったんだろうなぁと思っています。
がんばんなきゃね!
まっすぐね!(^^)/